クロップ 凄さ

2020年2月13日の開発発表から約5か月。7月9日に開催された、キヤノン「EOSシリーズ」の最新情報を紹介するオンライン配信イベント「Canon EOS Presentation」において、超高性能フルサイズミラーレス「EOS R5」が正式にお目見えした。一部スペックは先行して公開されていたとはいうものの、画質、連写、AF、ボディ内手ブレ補正、動画などの性能の高さには改めて驚かされるばかりだ。ここでは、EOS R5の“凄さ”をいち早くレポートしよう。,※本記事は「EOS R5」のベータ機での情報をまとめています。製品版とは仕様が異なる場合がありますのでご了承ください。,先行で公開された情報では連写やAF、動画などのスペックに注目が集まったが、EOS R5は、デジタルカメラとして重要な部分である画質も大きく進化している。,基幹となる撮像素子には新開発の有効約4500万画素CMOSセンサーを、映像エンジンには最新の「DIGIC X」を採用。キヤノンのフルサイズミラーレスとして画素数が4000万画素を超えるのは初で、それだけでも高画質が期待できるというものだ。キヤノンによると、有効約4500万画素センサーとDIGIC Xに、光学性能にすぐれた「RFレンズ」を組み合わせることで総合的に画質が向上しており、有効約5060万画素の一眼レフ「EOS 5Ds」を上回る「EOS史上最高解像性能」を実現したとのことだ。,画質処理機能も強化しており、レンズにあわせて最適な収差補正を行う「デジタルレンズオプティマイザ」には、画像の中心部だけでなく周辺までより高い効果を発揮する「強め」を追加(※「強め」は電子シャッター時には使用不可)。明るさ・コントラスト感を調整する「オートライティングオプティマイザ」には、新たに、RAW現像時に使用できる機能として「顔ライティング補正」が加わっている。この機能は、斜光やストロボによって顔領域のコントラストが高すぎる場合に効果を発揮するとのことだ。,さらに、DPRAW(デュアルピクセルRAW)画像のカメラ内RAW現像時の新機能として「背景明瞭度」と「ポートレートリライティング」を追加。背景明瞭度は主要被写体への影響を抑えて背景の明瞭度を5段階で調整できる機能。ポートレートリライティングは仮想的な光源を当てて人物撮影時の光量不足を補う機能で、画像内の特定の人物に対する照明の照射方向・強さ・範囲を手動で変更できるのがユニークだ。なお、これらの新機能はRAW現像ソフト「Digital Photo Professional」には実装されないとのこと。,このほか、フラッグシップ一眼レフ「EOS-1D X Mark III」に続いてHDR PQ記録に対応しており、TU-R BT.2100が定義するPQ(Perceptual Quantization)規格に準拠したHDR画像を、10bit のHEIF形式で記録することができる。メカシャッターであればHEIFでの連写にも対応する。カメラ内でRAW画像からHEIFに現像したり、HEIFからJPEGに変換することも可能だ。,あらゆる点で圧倒的なハイスペックを実現したEOS R5だが、その中でも性能の高さを感じさせるのが連写だ。読み出し速度を高速化した新開発センサーとDIGIC Xのパワーによって、約4500万の高画素ながら電子シャッターで最高約20コマ/秒、メカシャッター(電子先幕含む)で最高約12コマ/秒(いずれもAF/AE追従)という超高速連写を実現。フルサイズミラーレスのAF/AE追従連写としては2020年7月9日現在、電子シャッター・メカシャッターの両方で最速タイ。電子シャッターかメカシャッターのどちらかがEOS R5と同じ性能のものはあるが、電子シャッター・メカシャッターの両方でここまでコマ速が速いのはEOS R5と、同時発表の下位モデル「EOS R6」のみとなっている。,メモリーカードスロットはCFexpressとSDのデュアルスロット仕様で、連続撮影可能枚数はCFexpressカード使用時でJEPG(ラージ/ファイン)が約350枚、RAWが約180枚、JPEG+RAWが約160枚、SDカード(UHS-II)使用時でJEPG(ラージ/ファイン)が約350枚、RAWが約87枚、JPEG+RAWが約79枚と、バッファ容量も十分。特に高速なCFexpressカード使用時は、より快適な連写撮影が可能だ。,キヤノンはライブビュー撮影のAFシステムとして、撮像面上の全画素が位相差AFならびに撮像として機能する「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載してきたが、EOS R5ではこれが新世代の「デュアルピクセルCMOS AF II」に進化。AFのカバーエリア、速度、追従性、被写体検出などが大幅に向上しており、ライブビュー撮影のAFとしてはEOSシリーズ最高性能となっている。,デュアルピクセルCMOS AF IIではAFのカバーエリアがさらに広がり、ついに画面全域に対応。1点AFなどの任意選択時は横約90%×縦約100%、顔+追尾優先AFの自動選択時は横約100%×縦約100%(いずれも最大値)の測距エリアを実現している。エクステンダー使用時はエリアが制限されるなどの条件はあるものの、EOS R5/R6と同時に発表された超望遠・単焦点レンズ「RF600mm F11 IS STM」「RF800mm F11 IS STM」を除くRFレンズ、ならびに現行製品として販売されている主な「EFレンズ」は基本的にこの仕様で使うことが可能だ。,AFのレスポンスも向上しており、合焦速度のスペックは、キヤノンのフルサイズミラーレス初号機「EOS R」などと同様、世界最速の約0.05秒で変わらないもののサーチスピードが大幅に改善。デフォーカスからの復帰などが従来よりも高速化しており、より快適なAF撮影が可能だ。追従アルゴリズムはEOS-1D X Mark IIIをベースに改良を施したものを搭載。EOS-1D X Mark IIIと同様、サーボAFのカスタム設定ガイドは4種類で、状況にあわせてカメラが自動的に特性を変えるCase A(Auto)も搭載している。,さらに、被写体検出は人物と動物に対応。人物は、顔と瞳の検出に加えて、ディープラーニング技術を使って開発したという頭部検出を実現。サングラスやヘルメットなどを装着している状態や後ろ姿でも人物の頭部を検出して追尾する。また、動物は犬、猫、鳥に対応し、全身、顔、瞳の検出が可能となっている。,このほか、EOS R5ではF22光束対応を実現したのも見逃せない。超望遠レンズにエクステンダーを装着して開放F11/F14になる場合はもちろんのこと、RF600mm F11 IS STM/RF800mm F11 IS STMに2倍のエクステンダーを組み合わせてもAF撮影が行えるようになっている。測距の低輝度限界はEOS Rと同じくEV-6(F1.2レンズ使用時)。,キヤノンはこれまでレンズ側の手ブレ補正にこだわってきたが、EOS R5では、ついにボディ内手ブレ補正を搭載した。同時発表のEOS R6と同じく、キヤノンのデジタル一眼カメラとして初めて、センサーシフト式のボディ内手ブレ補正機能を持つモデルとなっている。初搭載ながらその性能は高く、5軸補正に対応するうえ、ボディ側とレンズ側の手ブレ補正の協調制御によって、RFレンズ装着時に最大8.0段分という、2020年7月9日時点で世界最高となる補正効果を実現している(※EOS R6の手ブレ補正効果も同じく最大8.0段分)。,EOS R5がここまで高い手ブレ補正効果を実現できたのは、RFマウントの12ピンの電子接点による高速通信によって、カメラとレンズの間でブレや補正の情報をスピーディーにやり取りできることが大きい。装着するレンズに応じて広角側から望遠側まで最適な5軸手ブレ補正が行えるように設計されている。協調制御はRF600mm F11 IS STM/RF800mm F11 IS STMを除く、手ブレ補正搭載のRFレンズが対応しており、「RF24-105mm F4 L IS USM」「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」「RF24-70mm F2.8 L IS USM」といったレンズで最大8.0段分の補正効果を達成。ボディ内5軸手ブレ補正そのものの性能が高いようで、レンズ側に手ブレ補正を持たない「RF28-70mm F2 L USM」「RF85mm F1.2 L USM」といった協調制御非対応のRFレンズでも、補正効果自体は最大8.0段分となっている。,なお、EOS R5(ならびにEOS R6)は、手ブレ補正機能を持つRFレンズ/EFレンズを装着した場合、レンズ側のスイッチで手ブレ補正のオン・オフを切り替えるようになっている。手ブレ補正非搭載レンズを装着した場合は、ボディ側の設定メニューに手ブレ補正の項目が表示される仕様だ。レンズを外した状態で確認してみたが、メニューには手ブレ補正の項目が表示され、焦点距離などの入力が可能であった。実際に装着して試したわけではないが、おそらく、サードパーティーのマウントアダプターを介して電子接点のない他社製レンズを装着した場合でも、焦点距離を設定することでボディ内手ブレ補正が有効になるのではないだろうか。,ここまで画質や連写、AF、ボディ内手ブレ補正の特徴を見てきたが、動画撮影も突き抜けた性能になっている。新開発のCMOSセンサーとDIGIC Xの組み合わせによって、デジタル一眼カメラとして初めて8K動画の内部記録を実現しているのだ。,8K動画はクロップなしで8K DCI(8192×4320)もしくは8K UHD(7680×4320)の30p/24p記録に対応。12bit RAWでの8K DCI記録が可能なほか、8K UHDでのタイムラプス動画も撮影できる。AFやボディ内手ブレ補正も有効で、8Kだからといって機能が制限されるわけではなく、本格的な8K映像の制作に対応できる機能性を持っている。,4K動画もハイレベルで、クロップなしで4K DCI(4096×2160)もしくは4K UHD(3840×2160)の60p記録に対応。4K/30p 24p記録時は、クロップなしでの8.2Kオーバーサンプリングによる高画質な撮影が可能だ。クロップをする場合でも5Kオーバーサンプリングで記録できる。さらに、最高120fps(119.88fps)での4Kハイフレームレート記録も実現。AFを追従させつつ、4Kでのスローモーション動画を撮影できるようになっている。,用途にあわせて多彩な記録が可能なのも特徴で、8K/4K/フルHDの全モードで10bitのCanon Log記録と、ITU-R BT.2100規格(PQ)のHDR記録に対応。MP4記録時は、カット編集や切り出しに適したALL-Iと圧縮効率にすぐれたIPBを選択できる。,このほか、撮影した8K動画からカメラ内で静止画を切り出す機能を搭載。動画のAFアルゴリズムにEOSシリーズとして初めて予測制御を導入し、被写体追従性の向上も実現した。静止画撮影と同様、人物検出(頭部、顔、瞳)と動物検出(全身、顔、瞳)にも対応している。動画撮影時のゼブラ表示機能も搭載。HDMI出力は4K DCI/UHD 60pまでに対応し、4:2:2 10bit出力、BT.2020色域での出力、Canon LogガンマやHDR PQガンマでの出力が可能だ。,なお、EOS R5の動画撮影には温度上昇にともなう記録時間の制限が設けられている。常温23℃時の撮影可能時間は8K記録が最大約20分、4K/60p記録(クロップしない)が最大約35分、4K/60p記録(クロップする)が最大25分、4K高画質記録(4K/30p)が最大約30分となっている。撮影状況や周辺環境によって内部温度が上昇した場合はさらに撮影時間が短くなるとのことだ。,EOS R5の操作性は、デジタル一眼レフの上位機種にEOS Rのいいところを組み合わせたような仕様になっている。大きなところでは、EOS Rで物議をかもしたマルチファンクションバーはなくなり、代わりに、AFフレームの位置変更などが行えるマルチコントローラーを搭載。背面には、露出補正などの操作が行えるサブ電子ダイヤルも配置する。,レスポンスが向上しているのも特徴で、起動時間はEOS Rの約0.9秒から約0.4秒に短縮。連写中の電子ビューファインダー表示の遅延を抑えたほか、モニターから電子ビューファインダーへの表示切り替えなども高速化している。撮影直後の再生画面表示のレスポンスも改善した。,ボディのサイズは約138.5(幅)×97.5(高さ)×88.0mm(奥行)で、重量は約738g(バッテリー、カードを含む)。キヤノンの上位モデルらしく、外装および本体にマグネシウム合金を採用し、剛性を確保。三脚ネジ穴部には剛性の高い亜鉛ダイキャストを採用している。シーリング処理や部材の高精度化によって防塵・防滴構造も実現した。同梱されるバッテリーは、容量が2130mAhにアップした新しい「LP-E6NH」だ(※従来のLP-E6Nとの互換性は確保されている)。,通信機能も充実しており、EOSシリーズの内蔵Wi-Fiとして初めて5GHz帯に対応(IEEE 802.11ac/a/n)。FTPサーバーやスマートデバイス、PCとの高速かつ安定した通信が可能だ。さらに、Wi-Fi経由でキヤノンの新しいクラウドプラットホーム「image.canon」に撮影画像を自動転送できる機能も搭載。Bluetooth Low Energyも搭載し、スマートデバイス用アプリ「Camera Connect」と連携して、リモート撮影や撮影位置情報の取得などが行える。,大口径マウント、ショートバックフォーカス、高速通信といった特徴を持つEOS Rシステムは、EOSシリーズの理念「快速・快適・高画質」をさらに追及するために生まれた、ミラーレス設計を前提としたカメラシステム。満を持して登場したEOS R5は、そんなEOS Rシステムが本領を発揮した、圧倒的な性能を持つモデルに仕上がっている。,画質、連写、AF、ボディ内手ブレ補正、動画などあらゆる点でこれまでの最高性能を更新したと言っても過言ではなく、2020年7月9日現在、EOS R5はフルサイズミラーレスの中で頭ひとつ抜け出た存在となっている。 “5”の型番が付くキヤノンのフルサイズ一眼レフ「EOS 5Dシリーズ」は、2005年発売の「EOS 5D」に始まり、2016年発売の「EOS 5D Mark IV」まで新モデルが出るたびに革新的な進化を遂げてきた。EOS R5もその伝統を受け継ぎ、新時代を切り開く、時代のターニングポイントとなるカメラになりそうだ。,キヤノンオンラインショップでの参考価格は460,000円(税別)。7月下旬の発売が予定されている。,カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。,※情報の取り扱いには十分に注意し、確認した上で掲載しておりますが、その正確性、妥当性、適法性、目的適合性等いかなる保証もいたしません。,Copyright (c) Kakaku.com, Inc. 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